最近、面白い本を読んだ。
タイトルは「引き寄せの法則」ではないが、
内容はそういう関係の自己啓発本だ。
たぶんだいぶ前に買って一度は読んだと思うのであるが
内容を忘れてしまったようで全てが新鮮な気持ちで読めた。
記憶力が悪いのもそんなに悪い事ばかりではないかもしれない。
とにかく、本の中で著者はある実験をしていた。
これから24時間の中で「黄色い車」に意識を集中させる。
別に「黄色い車」がポイントなのではなくて、とにかく普段
興味も持たない物事に意識を集中させることにより
その物を引き寄せる、という実験だ。
当たり前だが、実験の結果、著者は生活する中でいくつもの
「黄色い車」を発見した。
ここで重要なのは、「黄色い車」を発見したのではなく
「意識していれば生活の中に存在するものに気付ける
=引き寄せる事が可能となる」
という事だ。
これにはなるほど!
と思った。
忘れてしまったが、初めて読んだ時もきっとなるほど!
と自分は考えたと思う。
「引き寄せる」
というと存在しないものをすごい力で傍に引き寄せる、
というような大層な事を考えてしまいがちであるが、
実際はそうではなく「既にそこにあるものに気が付く」
というだけの事だ。
だけ、とはいっても、気付くか気付かないかで
全然違うのである。
ただ漫然と、ぼんやりと過ごしていると見過ごしてしまう
たくさんの「可能性」が「意識を集中」させているだけで
もしくは「意識を集中させるよう潜在意識にお願いする」
だけで見つける事が可能となるのだ。
例えば自分は雀が好きなので、道端の木陰で枯れ葉で遊ぶ雀
を見つけることがよくあるが、
一緒に歩いている友人は雀を見つける事はなく、木陰を示しても
「枯葉しか見えない」などと言ったりする。
もちろん、友人は雀には興味が全く無い。
別にどちらが正しいとかそういう話ではなく、とにかく
興味がある、アンテナを張っているかどうかで、
同じものを見ていても見えるものは違うのである。
だから、本の著者はとにかく自分の希望する事は
「紙に書く」「言葉にする」「強く願う」事によって
引き寄せる(自分に見つけさせる)事が可能となると書いている。
そして、今いる自分を取り囲む世界はどんな世界であれ
今まで自分が意識を集中させてきた(希望するのではなく
良くも悪くも意識を向けてきた)事の結果である
と書いている。
だから、悪い事を心配する事で悪い事を引き寄せているとも
書いている。
全てはそこにあり、そこから何を選ぶのか、ただそれだけ。
そう考えると意外と人生はそこまで複雑ではないような
気がしてきたのである。