suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

みどりの日

窓の外で誰かが激しく怒っている。

詳しく説明すれば女性同士の会話。

その場にいない誰かについて激しく怒っている。

「どうしてママにそんなに押し付けて!」

と言っているから、恐らく母と娘の会話のようだ。

電話なのかママの声は全く聞こえないがとにかく娘が激しく

怒っているのだけはよく聞こえてくる。

正直朝から元気だなと思ってしまった。

 

今日はみどりの日なので、久しぶりに家族と近場の自然のある

場所に行こうと考えている。

おにぎりまで作ってしまった気合の入り方だ。

そして気分よく窓を全開にしたら冒頭の声が聞こえてきた。

とにかく気持ち良いくらい、理不尽な事をママにしている誰か

に対してものすごく怒っている。

 

ただ、その声に反応してなのか、外の野鳥たち(雀や鳩、カラス)も

彼女の怒りの声に合わせてしきりにさえずっている。

もしかしたら鳥たちには動物の鳴き声に聞こえているのかもしれない。

(まあ、人間の声も動物の鳴き声と言えるかもしれないけれど)

そして、自分の声の方が美しいと張り合って鳴いているのかもしれない。

 

確かに鳥たちの声の方が聴いていて美しい。

自分は人間なので正確な事なんて分からないけれど、

でも鳥のさえずりは特定の誰かを傷つける気持ちは含まれていない

ように感じる。

 

どちらかと言えば、同じ種類の仲間に向けたアピール。

自分はここにいるよ。

自分の縄張りはここだよ。

こんなに上手に鳴けるのだから良いパートナーになれるよ。

 

そんな事を仲間たちにお知らせしているように感じるのだ。

鳥たちの鳴き声の中には脅威に対する警戒の鳴き声はあるかも

しれないけれど、それでも仲間を傷つけるような悪意はそもそも

持ち合わせていないように感じる。

 

そのせいかもしれないが、自分はどんな鳥の鳴き声も好きだ。

人間もせっかく使うのであれば、そんな風に声を使えば良いのに。

そんな事を思ってしまったみどりの日の朝であった。