suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

オッペンハイマー

映画「オッペンハイマー」を観てきた。

一言では感想を言えないがとにかくとても良かった。

普段感動的な映画でもあまり映画館で泣くことは無いのであるが

今回に限っては色々な思いが押し寄せて何度も涙を流してしまった。

 

この映画は色々な観方が出来ると思う。

ネットで観た人の感想を読んでみたが、感じ方はそれぞれだった。

もちろん感じ方はそれぞれの権利だし正解も無いと思う。

自分はただひたすら天才の人生の栄華と孤独を感じていた。

自分は凡人であり彼のように天才であるからこその悩みについては

一生無縁だろうと考えている。

そしてだからこそ、彼の人生を追体験する事が出来て感動してしまったのだ。

彼が何をしたとか人類への罪とか全く追及する気も起きない。

彼がやらなければ別の天才が原爆を発明していただろう。

映画の中では名だたる天才が当たり前のように、本当にそれこそ

一人ひとりが主人公を張れるような有名人が脇役的に多く出てきた。

でも人生なんてそんなものなのだろう。

今見たらそうそうたるメンバーが彼の周りにいたけれど、

とにかく彼は彼の人生を地道に一人の人間として一生懸命生きていた。

そのところだけは自分の人生と重なるような気がする。

R指定ではあるけれど、不適切なシーンをカットしてぜひ子供にも

観てもらいたい作品だと思った。

天才の人生の追体験

この映画は長編ながらも飽きさせず成功した作品だと思う。

最後に一つ。

ネタバレになるが。

アインシュタインとの会話。

あのシーンは最高だった。

凡人が自分の悪口を言っている。

と感じた。

でも事実は全く違って

彼らは凡人である彼の事など頭になかった。

彼らは彼らに共通するもっと重要で壮大な話をしていた。

彼らの世界に凡人は存在すらしていなかった。