※ネタバレ注意です
時間があったので昨日件名の映画を観に行った。
自分の希望する時間帯にはスーパーマリオとこれしか上映しておらず
マリオよりは、と考えて選んだ全くノーチェックの作品だった。
でも観た感想としては大当たりの作品だった。
早朝の時間帯のせいか、それとも主人公がアルツハイマーのため
引退を考えている殺し屋、という渋めの設定のためか
見に来ているのはほとんどおじさんと定年直後かなと思われる
高齢の男性がほとんどであった。
少なくとも女性はいなかったように感じた。
映画を選ぶ時、失敗しないようあらすじをチェックしてから
決めるのだが、その作品は壮大かつ色々な問題が盛り込まれた
内容であった。
主人公のアルツハイマーによる殺し屋からの引退という状況から
人身売買と権力の陰に隠れている巨悪の組織の存在・・・
最初自分は勝手に早とちりして
「いわゆるシャッターアイランドと同じパターンだな。
(実は全て主人公の病気による妄想だったというオチだろう)」
と予想していたのだが、見事にその予想を裏切ってくれた。
ネタバレで申し訳ないが、きちんと人身売買や巨悪の組織は存在し、
巨大な権力の前には太刀打ちできない警察やFBIも存在した。
自分も感情移入しそもそも根本を正さなければ何も解決しない!
と一緒に正義感に燃えかけたが、とにかく根本は解決しないまま
結末を迎えた。
日本の映画であればそれで終わるかもしれない。
でもそこは海外の映画。
きちんと最後は観客にスッキリ感を与えてくれた。
ただのバッドエンド映画でないという事に救われる思いがした。
何というか、ただの問題提起や道徳映画ではなくそれこそ
「自分なりの落とし前の付け方」を示してくれた作品だった。