少し前にチーム内の人事異動があり、イマイチな人が上司として
やってきた。
前評判もイマイチ。
実際、話してみたところやっぱりイマイチ。
チームのメンバーはどうしたものかとずっと話していた。
もっと上の上司に相談もしたが、すぐには変更はできないとのこと。
自分もあまりのイマイチぶりに時間があるとすぐにイマイチな人に
ついて考え、どうしたらもっと仕事がやりやすくなるのか、
どうしたらイマイチさんの仕事に対する意欲が向上するのか
ここ最近ずっと考えてきた。
あまりにも考えすぎて、何度か夢にまで出てきたくらいだ。
とにかく、何らかの解決策を見つけないと周りの人間がダメに
なりそうなイマイチさんの威力なのだ。
でも、今朝も仕事の前にコーヒーを飲みながらイマイチさんとの
今後についてあれこれ模索していてふと気が付いた。
自分はここ最近ずっとイマイチさんのことばかり考えているが
恐らく本人はこんなにみんなが注目し頭を悩ませているとは
知らないだろう。
むしろ、その時間には好きなゲームでもして楽しんでいるかも
しれない。
そう思うとなんだかバカバカしくなってきた。
なぜイマイチさんが本来は悩み考えなければならないことを、
代わりに自分が悩まなければならないのだ。
イマイチさんを向上させても自分にたいしてメリットもない。
まあ、多少の自己満足はあるかもしれないが、少なくとイマイチさん
からは感謝の言葉を聞くことはないであろう。
本来はイマイチさんが考えるべきイマイチさんの仕事の仕方、生活態度。
それをたかだか同じチームという理由だけで自分達が心を痛め悩む
のはなんだかとても無駄なことのような気がしてきた。
それこそ、イマイチさんの人生を不本意ながら生きているのと同じことだ。
他人軸を生きる、ということだ。
だったら、もうイマイチさんのことはすっぱり忘れ、どうせ向上させる
なら自分自身にもっとフォーカスして考えよう。
自分の人生、自分軸を生きる。
そう決めた時から、普段何となく気になっていたイマイチさんのイマイチな
生活態度、仕事のやり方についてあまり気にならなくなった。
きっとイマイチさんも他人がイライラしながら見ているのは嫌であろう。
それぞれが自分の人生を生きる。
そんな当たり前のことを実行することで、一気にストレスが減った気がする。
もうイマイチさんのことを考えるのはやめにした。
お互いの精神衛生上とても良い解決法だと思った。