suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

富裕層は資産増~三角形をギュっと握ったイメージ~

昨日の日本経済新聞一面を読んでいたら「富裕層は資産増」

の文字が目に入った。

このコロナ禍であちこち失業、時短要請、給付金の話が

出ているが、それでも一方ではこのコロナ禍のおかげで

裕福になった層もいるのだ。

でも、考えてみれば当たり前の話だ。

世界に流通しているお金の量は変わらない。

なくなったといっても消滅した訳ではなく、その場所から

なくなっただけで、そのお金は別の場所に移動しただけなのだ。

そして、今回はコロナという大きな手が、もともとあった

資産階級というピラミッドの真ん中の辺りをギュっと握って

真ん中にあったお金がギュギュッと上の方に凝縮したのだ。

最上部が凝縮した富裕層、コロナの手で握られている部分

(今まで中流階級といわれていた層)はブラックボックス

そして手の下の三角形の底辺の部分がいままで以上に巨大化した。

そんなイメージを持った。

記事には「AIの普及による雇用なき回復」ともあった。

確かにここまでコロナ禍により人間の経済も行動も縮小し

本来であれば不景気、となってもおかしくないのだが、

それでも株価は上がったのだ。

人間がいない場所で経済が動いている、としか言いようがないのだ。

少し前の日本経済新聞でもコロナ禍、今まで以上に富が集中し過ぎて

いつかバチが当たるのではないかという恐怖を感じる富裕層の記事

(言葉はおかしいがそんな内容だったと思う)があったのたが、

すごく真実を書いていると思った。

 

自分はこのコロナの手で握られている三角形の層の中でどの位置

にいるのか考えてみた。

何かを握っても指には隙間ができるのだが、ちょうどその隙間に

入っている辺りかなと分析した。

まさしくブラックボックスの部分。

これからどうなるのか予測不能な部分。

コロナ禍で確かに自粛で不便なことも多いが、今のところは

お給料に変化はなく、会社も今のところは潰れないかなと思う。

でも、それば全て「今のところ」で何の確証もないのだ。

 

通勤で新宿駅の地下通路を利用するのであるが、

以前と比べて浮浪者と思われる人が増えた気がする。

そしてそこにいる人の年齢層や性別も前より広がったと感じた。

コロナの怖さはもちろん体への影響、後遺症などもあるのだが、

それと同じくらいこの極端な格差の固定化も怖いと思う。

ギュっと握るコロナの手がどのくらいの握力があるのか、

その手を離したら三角形はどんな形になってしまうのか、

そして、もう一度握ってくる可能性だって否定はできない。

それを想像すると本当に恐ろしく感じる。

だいぶ前に「きみたちはどう生きるか」という本があったが、

今まではなんとなく生きていても、なんとなく今までの延長で

生きていくことができたが、でもこれからは各人それぞれが

「どう生きるのか」そして「どう生きたいのか」ということを

考えて選択し実行していかないといけない時代になったんだと思う。