昨日、用事があって近所の郵便局へ行った。
近所といってもそこへ行ったのは初めてだった。
大昔、銀行に勤務していた経験もあり待ち時間がかかることを
覚悟して扉を開けた。
意外なことに、自分以外、お客さんはいなかった。
本当に小さな店舗であるが、銀行の窓口と同じくカウンターの先
も見えていて、とにかく小さな劇場のようだった。
その小さな劇場の中にお父さんキャラ的な局長さん?や
お局さん的な局員さん、まだ入ったばかりと思われる少し学生の
雰囲気が抜けない若い局員さん、見るからに親切そうなベテランの局員さん
・・・数えてみると7人ほどいただろうか?
すごく狭いその劇場に7人がギュっと収まっていて、たまたま時間があったのか
奥のカウンターで飼い猫の話などしていたりする。
この光景に純粋に驚いた!
なんというか、ものすごく穏やかなのだ。
皮肉とかそういうことでなく、今もこんな職場が存在するのかと驚くほど、
そこにはサザエさん的な雰囲気が溢れていて、妙に癒されてしまった。
AIとか、RPAとか、そんなモノはそこには存在していなくて、
ハンコや手書きの署名が存在していて、不明な処理があるとみんなで
相談しあって解決していて(全部自分からは見えていたので 笑)。
国民の税金でどうの、とかそういう難しい話はもう飛び越してこの光景、
すごく貴重だな、としみじみ感じた。
時短とか効率化、とかそんな言葉は存在しない、この癒しとゆるやかな
時間の流れ。
もはや古き良き日本の文化遺産として郵便局はまるごと保存してほしいと思った。