遅ればせながら非代替性トークンについて調べてみた。
少し前に、ツイッターの社長が一番最初のツイートを3億円で
売ったことが話題になったがそれもこのNFTに当たるらしい。
されたデジタルデータであることはビットコインのような暗号資産
と同じものであるが、非代替性、とあるようにコピーできないもの、
唯一無二のもの、という認識で良いかと思う。
ブロックチェーンで厳密に管理されているため、唯一無二を保証でき
例えば絵のように、贋作がこっそり売られるようなことも無い。
だから、驚くほど単純に見える宇宙人のイラストが、当たり前の
ように8億円以上の価値がついて取引されている。
たぶん、そのイラストに価値を見出すというよりは、そのイラストの
持つデータに8億円以上の価値があるのであろう。
そしてそれらのNFTが資金洗浄目的も含めて、現実に取引が行われて
いるのだ。
ただの宇宙人のイラストに8億円以上の価値を持たせるデジタル経済と
毎日通勤電車で会社に行き、毎月のお給料を稼いでいる現実世界での
経済活動とでは、もう別の次元で経済活動が成り立っているように思う。
でも以前もK字回復のことを書いたのであるが、コロナによって
デジタル化が進み、経済の二極化が一層進んでいるように感じる。
情報を持っている人、情報にアクセスできる人、投資できる資金がある人、
それらの「持つ人」はこれまで以上に桁外れの資産を増やしていき、
一方、「持たない人」はその逆を行くのみ。
これはワクチンにも言えることである。
お金がある国は、2回の接種では足りないと知れば3回目のワクチン接種
を行うことによって経済活動を再開させようとしている一方で、
まだ医療従事者にすらワクチン接種が行えない国もある。
とにかく、今は一見なんの変哲もない宇宙人のイラストが8億円以上の
価値を持って取引される時代なのだ。
自分の今までの常識がもう通用しない時代になってきたのだと強く
感じたのであった。