ずいぶん昔。
恋愛の話が多かった学生時代。
友人ともいつも誰が好きだ、どんな人がタイプだなどとよく話をしていた。
そんな中、恋愛が上手く行かない友人に、少し手練れた友人が
こんなアドバイスをしていた。
「気になる相手がいたら、恋愛相手に外せない条件を3つ聞く」
「そのあとにもう一つ条件を足すとしたら?と聞く」
最後に足した条件が相手の一番外せない本心なのである、という。
聞いた時は最初の3つがランクが高い条件なのでは?
とも思ったけれど、でも意外と当たっている事もあるような気がした。
意外と人は3つくらいはスラスラ答えられる。
なぜなら今までも何度も考えてきたり聞かれたことがあるから。
だからそれはもしかしたら本心ではなくて当たり障りのないもの、
何となく昔から答えてきた(今は違うかもしれない)反射的なもの
である可能性がある。
でも4つ目、というのは普通聞かれない。
だから最新の自分の本心が初めて出てくる、という理屈らしい。
この話と少し関連があるのが、「死ぬまでにしたい〇〇の事」。
自分も試しに書いてみたが、最初の10個くらいまではなんとか書ける。
でもそれ以上となると意外と難しい。
でもそこを頑張って自分の本心に向き合って書いてみると
(それでも30個くらいしか書けていないのであるが)驚くべき事が
判明した。
なんと、自分の本心を振り絞って書いた「したい事」には
普段している仕事やお金を稼ぐ事に繋がる事が何一つ書かれて
いなかったのだ。
普段は投資の勉強をしてみたり、老後のためにお金を貯める
事もそれなりに考えていたのであるが。
でも、そのリストにはお金儲けに繋がる事は面白いくらい全く
書かれていなかったのである。
確かに死ぬ瞬間に「〇〇万円貯めた」と思いながら満足感に耽る
自分は想像しがたいのであるが、それでも「したい事」リストには
あらためて眺めてみると、物を買うとかお金を貯めるという事ではなく、
すごく抽象的な事を書いているのである。
例えば
「ものすごく美味しいものを食べる」「ものすごく美しいものを見る」
など。。
老後までに2000万円貯金しなければ、とかNISAも始めるべき?
など考えているが自分の本心では全く考えもしなかったのである。
そのかわり、Pythonについては書いていて、これは転職目的とかお金
ではなくただ本心で勉強したいからなのかな、と思う。
死ぬまでに何をしたいかは人それぞれだし、強制されるものではない。
ただ、リストを書くくらいの時間が無いと自分の本心が何なのか
自分でも分からなくなる事もあると思う。
「すべき」ではなく「したい」事。
お金はかからず、ほんの10分くらいと紙と筆記用具。
もしくはスマホのメモ機能でも良い。
たまには自分の本心に向き合ってみると、予想以上に予想外の収穫がある
のではないかと思う。