suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

堂々

昨日の朝、とても堂々としている男性を見かけた。

見かけたというのは少し間違いで、自分の前に立っていた。

正しくはエスカレーターの前の人がその彼であった。

自分達?のいたのは大江戸線の地下深くに降りていくエスカレーター。

別にそれ自体は何のことはない朝の風景。

だけど、前にいる彼は少し変わっていた。

何というか、堂々と鏡でチェックしていたのだ。

 

使用した事がある人は分かると思うが、大江戸線エスカレーター

はとても長い。

そして比較的綺麗なのでエスカレーターに沿ってある壁の鏡のような

部分もとても鮮明である。

下手したら公共トイレの鏡よりも鮮明でないかと思えるほどであるが

何となく公衆の面前ということもあり、みなその鏡はあえて

見ないという暗黙のルールのようなものがある。(と思う。)

 

しかし、昨日の彼は違った。

すごく、本当に恥ずかし気もなく堂々と、長いエスカレーターに

いる間、ずっと髪型やスタイルをチェックしていた。

恐らく20代くらいのとてもスレンダーな男性であった。

 

ここで一つ問題があり、エスカレーターは左側に立ち、右側は歩ける

ようになっている。

左側に立ち右手の壁沿いにある鏡でずっとチェックをしている彼

の横を(右側を)降りていくその他大勢の人々が、なんだかもの

すごく気まずそうだったのがとても印象的であった。

彼は結局最初から最後まで、一度も鏡から目を離さなかった。

本当に堂々としている人であった。