suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

願い事

今日は有休だった。

特に予定は無かったので気分転換にスーパーに行った。

そこで買い物をし帰ろうとしたところ、スーパーの出口に絵馬の絵が

印刷されたカードが貼られた大きなポスターが貼ってあった。

 

どうやらその店舗の取り組みで、絵馬の絵が印刷された紙を設置しておき

そこに来店客に願い事を記入してもらい、それをポスターに貼っていようだ。

そういえば七夕の時もそのような取り組みをしていたような記憶がある。

この時期だから受験の事などが書かれているのであろうか。

なんとなく、みんなどんな願い事を書いているのだろうとポスターを見て

正直驚いた。

からして幼い子供が書いたと思われるものが多かったが、そこには

「コロナがなくなりますように」という願いばかりが書かれていた

のである。

 

確かにこのご時世で「サッカー選手になれますように」とか

「字が上手になりますように」というような個人的な願い事を書く

のは気が引けるかもしれないが、でも幼い子供だし、匿名なのだから

もっと幼い子供らしい願い事を書くのではないか、という大人の予測?

とは裏腹に彼らが書く願い事は、字は幼いながらも、ほとんどが

「コロナ終息」なのであった。

 

だからどう、ということはないのだが、幼い彼ら、まだこの世に誕生

してから間もない彼ら(自分からみたらまだピヨピヨの存在に見える)。

本当なら今は友達と外で遊んだり、学校に行ったり、習い事に行ったり、、

色々な事を少しづつ経験し始めている年代。

それが、コロナによってすっかり奪われてしまった。

彼らは本当に、切実に自分の願いとして「コロナがなくなること」を

願っているのだと思う。

大人は勝手に「ウィズコロナ」とか「感染は止めても経済は止めない」

なんて耳ざわりの良いことを言いながら、少しづつこんな日常にも慣れて

きて「コロナのおかげでテレワークが一気に進んだ」なんて言っている。

 

自分の幼い頃も色々事件などはあったが、コロナのような生活様式

変わるような事は起きなかった。

命の危機を感じる事もなかったと記憶している。

一番安心して守られて、色々な経験をしながら人間として育っていく

年代にこんな形で毎日を送らざるを得ない彼ら。

子供がいない自分は今まであまり子供への影響は考えた事が無かった

のだが、ここにきて、もしかしたら今までみなが当たり前に経験できた事

や自由を奪われてしまった子供が一番の被害者なのかもしれない、

と感じたスーパーでの出来事であった。