suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

ウーヴン・シティという名の実験都市

昨年くらいから耳にしていたトヨタのスマートシティ。

ついに「ウーヴン・シティ」という名で発表された。

 

これは日本語に訳すと「編まれた町」。

スマートシティという言葉から想像がつくように、編み込まれた町。

何が編み込まれているかというと、もちろんAIや最先端のデジタル技術。

未来都市という名の実験都市。

ここにトヨタの従業員を2000名配置して大掛かりな実験を行うらしい。

デジタル技術が編み込まれているので、もちろん超管理社会。

ちなみに超管理社会と超監視社会の違いは何なのだろう・・・

 

そこで生活しているだけで、どんな体調で、どんな消費をして、

どんな生活形態で、その他諸々。。。

全てがデータとして管理される社会。

 

実験都市なのだから当たり前かもしれないが、違和感しか感じない。

地下には自動レーンが作られて、自動的に荷物が自宅に運ばれ、

外には自動運転の未来カーが走っていて会社まで送り届けてくれる。

ゴミだって自動的に廃棄してくれるらしい。

なんだかSFの世界にあるようなことが、現実になろうとしている。

便利だけど、正直、動物園の動物になった気分。

 

自分の足で歩いて、自分の手で荷物を持って、自分でゴミを

捨てて、、、そんなことが時間の無駄、労力の無駄なのだろうか。

そこまで省エネしないと人類の未来は持続可能ではないのだろうか?

使わないと能力が退化するというが、それは人間にも当てはまる

のではないだろうか。

 

超管理社会なのであればプライバシーも存在しないのだろう。

データを全て管理される前提としてそのデータは誰が管理するのか、

ということも気になる。

トヨタ?国?デジタル技術を提供する企業?

 

実験都市という名のブラックボックスの中で、生きた人間が

生きたまま飼われてその生活を観察されるイメージしかしない。

もしそれが未来都市の姿なのだとしても、違和感しか感じない。

 

でもずいぶん前から、実験都市を作る構想は存在していたのだ。

それを自分たちが知らなかっただけなのだ。

法案だってちゃんとある。

2020年5月22日、スーパーシティ法案が衆議院で可決されたことを

どのくらいの人が知っているだろうか?

 

 

でも、あのコロナが一番大変な時期。

人々が感染やその他の恐怖に慌てているその時に、なぜその法案を

採決する必要があったのか?

そこはかなり違和感を感じる。

(ちなみに前年度は見送られた)

 

知らないと、知らないうちに、知らないレールに乗せられて

望まない場所に送り届けられている可能性がある。

ネットやテレビ、SNSの情報により自分的には「ありえない」事が

気付いたら「当たり前」に塗り替えられているこの時代。

自分が納得して「当たり前」となるならそれでいい。

でも外部の情報の波にのまれて、思考停止の状態で「当たり前」

となってしまうことが一番怖い。

洗脳と一緒。

 

でも、自分の感じているこの「違和感」もいつか「当たり前」となって

しまうのだろうか。

 

自分の人生なんだから、行く場所は自分で決めたい。

知らないうちに誰かが決めたレールで望まぬ場所に立っていた、

なんてことが起こらないよう、まずは自分で考え自分で判断する、

そんな当たり前なことを忘れないでいたいと思う。