suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

抑止力

ウクライナ危機。

どんどん悪い方向へと進んでいる。

まさかの会社で話す世間話にすらこの話題が出てきた。

もう対岸の火事では全くない。

ウクライナは国の安全を保障されるという「約束」と引き換えに、

ロシアに全ての(かなりの量の)核兵器を譲渡している過去がある。

しかし今その「約束」が堂々と裏切られている事態が起きているのだ。

 

確か、その「約束」にアメリカも立ち会っているハズなのではあるが、

アメリカは当初から武力での介入はしないことを前面に打ち出し、

結局ウクライナは現在実質、孤立無援の状態でロシアから攻撃を

受けているのだ。

 

こんな事があって許されるのだろうか。

この事態は全世界の国が注目している。

もちろん中国も。

アメリカを始めとした大国がどのような「対応」をとるのか

「今後」のためにじっくり見ていると思われる。

守られるはずの「約束」がいざとなれば守られないと知ってしまったら、

誰が性善説を信じて自分達に不利となる事を進めようとするだろうか。

この事で核放棄を促しているイランや北朝鮮も考えが変わると思う。

 

そして、それ以上に現在核を保有していない国々も、いざとなったら

誰も守ってはくれないと知り、核を保有することでしか抑止力がない

という理由から攻撃される前に我先にと保有する方向に向かうのでは

ないだろうか。

 

今回の展開を見ているとそれは仕方がない反応だと思う。

日本は唯一の被爆国である。

核の恐ろしさを知っているからこそ保有しない。

というのはもちろん正論ではあるのだが、

でも、万が一日本がウクライナのような立場になった時に

「約束」があるから守ってくれるはずと思っていた国々が

「核戦争になる可能性がある」

という理由から実質的には守ってはくれなかったとしたら・・・

「自分達だけで戦ってくれ」

と言われ武器だけ渡されてしまったら。。

その時になっても同じことを言っていられるのであろうか。

 

たぶんウクライナがいまだに核を保有していたのであれば、

ロシアもこんなに安易に軍事行動には出なかったのだと思う。

国が対外的に自国を守るには残念ながら「約束」というお花畑的な

考えは捨てて、もっと性悪説を前提に色々な準備をすることが

必要なのではないだろうか。

 

今回の事態を機に、日本も思考停止のお花畑的な考えは捨て去り

現実的に核でもデジタル技術でも何でも良いので何らかの自国を守る

「抑止力」を早急に作らなくてはマズイ気がするのである。