suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

最初の会社

最初の会社。

最近、最初に勤めた会社がたびたびニュースに出てくる。

それも良くないニュースで。

その会社はいる人は良かったが、仕事が大変すぎて今の会社に転職

したのであるが、もう10年以上経つし今の会社の方がずっと勤続年数

も上回っているのに自分の中では今でも「すごい会社」のイメージ

なのである。

 

その会社というか銀行は大手であるが、とにかく仕事がきつかった。

氷河期の一番ひどい時期に入社したこともあったかもしれないが

仕事につけることだけで有難くて、言われたことは何でもやった。

やらねばならないと思って最後は体を壊しかけたくらい。

だから、もちろん今の会社でも色々大変なことはあったが、

純粋に「与えられる仕事」だけでいえば、前の会社でのプレッシャー

の方が果てしなく大きかった。

だから、今の会社で大変なことがあってもたいていの仕事は

「あの時の状況と比べたらまだまだ全然楽だ・・・」と思えてしまう。

 

今思えば、当たり前だが社会人経験も無くてとにかく若くて純粋。

そして、時代もあるかもしれないが上司の言う事は絶対であった。

ミスした男性社員は上司に「丸刈りにしろ!」と怒鳴られ、

翌日に本当に丸刈りで出社してくるような風土であった。

性別関わらず、ミスは無いのが当たり前、100点以外はあり得ない、

という環境の中で自分のようなうっかりモノがよくも勤められて

いたのか分からない。

恐らく周りのスタッフさんが優秀でフォローしてくれていたからだ

と今でも本当にありがたく思う。

 

今の成長?した自分があの時の状況にいたら、もう少し上手に手を

抜くことも出来ていたのかなとも思うが、あの時はとにかく毎日の仕事に

ただただ馬鹿正直に取り組んでいた。

そして頑張り続けて、そしてある日もう「無理!」となり転職してしまった

のである。

それでも、今でもその会社の看板を見ると懐かしさと妙な身内の情を

感じてしまう。

 

その会社のある支店にこの前用事があって行ったのであるが、

すごく悲しくなってしまった。

最近トラブル続きのせいか、コロナのせいなのかとにかく活気が無く

対応してくれた人もみな疲れ切っていて、すごく残念な感じになっていた。

自分の記憶の中では全盛期の自分が働いていたころのキラキラした印象

が強くあったのだが、もはやそんな面影は全くなくて、誰からも

この会社の看板を背負って働いているというプライドは感じられなかった。

 

表現はイマイチなのであるが、昔すごく素敵でモテモテで大好きだった

初恋の人を街で偶然見かけたら、ただの疲れきったみすぼらしい老人に

なっていて驚くとともにショックを受けてしまった、そんなイメージ。。

 

会社を人に例えるのが正しいのか分からないが、実際そんな印象を受けた。

仕事が大変過ぎて嫌になって転職したのであるが、それでも、最初の会社

はいつまでもキラキラしている存在でいてほしかった。

自分には身分不相応と思える会社でい続けて欲しかった。

 

それでも自分の同期も含め、良い社員はたくさんまだ残っている。

今の会社よりも人間の質は良かったと思う。

自分はもうやめてしまったし、今は完璧な部外者となってしまった

のであるが、これからも元身内としてこっそり応援していこうと思う。