suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

AIに望むこと

少し前の新聞にAIについてどこかのAI技術者の話が載っていた。

彼は「AIには人間にとってつまらない仕事をさせるのだ」

と言っていた。

フムフム、そうなのね。。

と一瞬思ったのであるが、でも自分は違うと瞬時に感じた。

つまらないからその仕事は機械にお願いしたい、なんて

自分は考えたことは無かった。

自分以外の人はどう考えているのか、それはひとまず置いていて、

世の中には自分のようにつまらない(非効率的?)仕事にも

愛着を感じる人は少なからずいるのではないかと思う。

まず、AI開発を進める前に全世界で「つまらない」という言葉の

概念のすり合わせをすべきなのであるが、言葉通り「つまらない」

仕事を想像するにルーティンワーク、ながら仕事?、単調な作業・・

などが想像できる。

大昔にお花の一部やネジをはめるような内職があったのだが

(今も存在しているのかは分からない)

そんなたぐいも彼のいう「つまらない」の中に入るのかもしれない。

自分も幼い頃に近所のおばあさんの内職のお手伝いをさせてもらった

事があるのだが、おばあさんはその「単調な仕事」に対して

嫌そうにしていなかったことは記憶している。

老後の余りある時間を使い、紙の花をゆっくり丁寧に、

でも手際よく仕上げていく。。

むしろあえて口にはしないものの、ネットもなく面白いテレビ

もさほどなかった時代の良い時間つぶし、

くらいに感じていた可能性もある。

とにかく何を言いたいのかというと、AI技術者のいう

「つまらない仕事」が何を指しているのかがとても重要で

人によっては「つまらなくない仕事」である可能性もあるのだ。

 

AI以前に機械学習を行う上でも定義づけが重要だと思うのであるが、

全世界のAI技術者の持つ概念を一般人の概念と一度すり合わせをして

もらいたい、、そんなことを日本の片隅でこっそり思うのである。

(定義づけを行う人の概念が誤っているとAIは誤った定義で物事を

処理してしまうのである)

 

そして、AI技術者でもない、一般人代表の自分としてAIに望む事を

考えてみたのであるが、それは「ストレスを感じる仕事」である。

例えばコールセンター。

今もAI化が進んでいると聞いてとても有難く感じているのであるが、

人はやはり人から最大のストレスを感じると思われる。

特にわざわざコールセンターにかけてきて苦情を言う人が他人に

与える負のパワーはいかほどかと思う。

想像しただけで、心がマイナスになりそうである。

そんな、怒りMAXで電話してきた人間の負のパワーをもしAIが冷静に

対応してくれればどんなに良いであろうか。

そして、怒りを受けるAIの後ろで生身の人間は粛々と再発防止に努める。

再発防止や商品発注、そんな簡単なストレスフリーで単調な作業こそ、

AIではなく人間がやるべきなのである。

むしろそういう事こそ、人間にやらせてほしい。

生産性のある仕事以外ストレスを感じる人間がどれほどいるのであろうか。

すぐに思い浮かぶのは会社の社長くらいである。

労働人口が減る中で作業効率を上げて生産性を上げないと

会社が立ち行かなくなるのであるから仕方がない。

でも、その概念を社会の常識みたいに押し付けるのはやめてほしい

なと思う。

 

AIは単調作業ではなく、まさしく人が最大限ストレスを感じる作業に

力を発揮してもらいたいのである。

あとは介護の現場の人間が苦痛と感じる重労働の作業など。

他には放射能で汚染された場所の清掃作業など。

そういう危険かつストレス溢れる場所での仕事をAIにしてもらいたい。

 

最近、世界は宇宙開発ブームである。

でも宇宙に行きたい人間ばかりではないと思う。

宇宙に進出する技術があるのであれば、その前に地球環境に対して、

そして人間に対してやれる事があるのではないか、と感じるのである。

どこかでAI技術者の人がこんな意見もあることを知ってほしいなと

こっそり思うのである。