suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

メタバースとドラえもん

最近はやりのメタバース

新しもの好きな自分もネットなどで調べているのであるが

でもメタバースの仕組み?を読んでいたら、ふと昔読んだドラえもん

ある作品を思い出した。

タイトルは忘れたのだが、のび太のお正月の過ごし方が書かれている

ものだ。

自分がその漫画を読んだのはたぶん小学校低学年くらいだと思うが、

こんなに時間が経つのに詳細を覚えている。

それはこんな話だった。

のび太ドラえもんに誰にも邪魔されず自由気ままにお正月を過ごしたい、

といつものように泣きつき、ドラえもんに未来の道具を出してもらう。

そしてその未来の道具のおかげでのび太は希望通り、誰にも邪魔されず

ただ一人のんびりとお正月を満喫する・・・という内容なのだが、

夢が叶うと意外と退屈。

一人でおせち料理を食べたり、下の階で来客のたびに自動的に口座に

お年玉が入金されたり。

しまいには自動ロボットとオセロのようなゲームを繰り返ししたり。

そして世界はのび太がただ一人。

 

のび太がロボットとのゲームで「あ、負けた!」「今度は勝った」

と延々とやっている場面はなぜか幼い自分の記憶にも空々しく、

子供ながらに嫌なイメージとして深く刻まれたのである。

「こんなお正月、全然楽しくないな」

 

確かに自分も誰にも干渉されずに過ごしたい時もある。

でも、延々とロボット相手にただ一人ゲームをする世界。

勝っても負けても、正直どうでも良い。

自分以外誰もいない世界なのだ。

一体、何が楽しいのだろうか。

 

これはドラえもんの漫画の世界であるが、でもメタバース

同じにおい?がする。

仮想空間の中で誰かと話していると思っていても、

もしかしたらそれはAIでないと言い切れるか?

ここにはこんなにたくさん仲間がいる!と思っていても

それは本当に人間なのか?

そもそもそこにいる自分だって、本当に自分なのだろうか?

 

物理的な肉体が不要で実態を伴わない環境で活動できるのは

今まであった様々な複雑な問題をひとっ飛びに解決し、

便利な反面、すごく不自然な感じがする。

メタバースの世界を全て否定する事はないが、でもAIと同じように

上手く人間が利用しコントロールしないととても危険な技術だと思う。