suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

人類の未来の姿について

「ホモ・デウス」「サピエンス全史」「21Lessons」

これは全てユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書である。

自分は一時期、彼の本に心酔し、難しいながらも全て読んでみた。

彼の意見はその当時の自分の知識欲?のようなものに丁度合致

したようで自分の考え方も彼の本の影響をかなり受けたように感じる。

特に「ホモ・デウス」は秀逸で、興味が無さそうな人にまで

おススメしていた記憶がある。

今はさすがに当時の熱は無いのであるが、それでもそこに書いてある

世界観が今でも自分の中でかなりの影響力を持っているのは間違いない。

その中で一番自分が衝撃を受けたのは人類の未来の姿についての

部分である。

彼の描く未来の姿は人体などは無くなり、全ての人類の脳をAIとリンク

させた一つの脳(知能?)だけが唯一の存在となり活動を続けていく。

語彙力が無い自分はうまく表現できないのであるが、確かそんな事が

書いてあったように記憶している。

そして、その彼の描く未来は現代のこの風潮の中で

(例えばイーロンマスク氏が脳とAIを直接繋げる研究をしていたり、

そして猿の脳では既に成功していたり・・・)

ものすごくありえる姿であるなと感じたのである。

確かに物質が主体の現在のこの世界では食糧問題や環境問題など

人類が物質として活動することによる各種問題は尽きる事はなく、

このままではより一層困った未来となる事が予測されている。

それならば、物質としての人体を捨てて全ての人の脳をAIと繋いで

その仮想空間内で様々な活動をすれば全ての問題は解決するように

思われる。

既にコロナのために、オンライン会議やオンライン飲み会、

オンライン旅行?・・・様々な分野でオンライン化が進み、

リアルに対面で、自身が直接に、という機会は減り、

恐らく今後はメタバースやホログラム技術などで益々リアル(物質)

の価値は減る傾向にあると思う。

自分も会社員としてテレワークなどをしているため、

会社に行かずに仕事が出来るのは便利でありがたく感じるものの

テレワーク続きの働き方を手放しでは歓迎できないのは

古い(考え方の)人間だからかもしれない。

 

物質としての人間や活動はそんなに悪い事なのであろうか?

もしリアルな人体が不要となりみんなアバターとして仮想空間

の中で活動するようになればハラリ氏の描いていた世界が

予想しているよりも早く実現するのかもしれない。

自分はポケベルもガラケースマホも使った経験がある昭和の人間である。

もう気付けば「昭和」「平成」「令和」と三つの元号を生きてきた

事を考えると、我ながら古い人間なのである。

いつかハラリ氏の予測する世界になるかもしれないが、

それまではインターネット前とインターネット後の二つの時代を

知る世代として、今の時代とうまくやっていく落としどころを

自分なりに見つけて、精一杯にいいとこ取りをしながら

ひっそりとこの時代を生き抜いていかなければと思うのである。