suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

久しぶりに「ホモ・デウス」を読んで

「ホモ・デウス

知っている人も多いかもしれない。

これは比較的有名になった「サピエンス全史」を書いたイスラエル

歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏が書いた本である。

ちなみにそのあと「21Lessons」という本も書いたがこれも読んだ。

ある経営者がおススメする本として「ホモ・デウス」を挙げていたので

久しぶりに本棚から探しだして読むことにした。

 

初めて読んだ時は衝撃を受けた。

難しい本だとは認識していたが、それ以上に面白かった。

知的好奇心を程よく刺激してくれて、とにかく初心者にも分かるように

嚙み砕いて説明してくれる親切な本だと読んでいて感じた。

 

当時はあっという間に上下巻を読み、暫くは熱に浮かされたように

興味が無さそうな人にまで「ホモ・デウス」をおススメしていたのを

思い出した。

とにかくそのくらい衝撃を受けた本なのである。

 

そして久しぶりに読んで、さすがに初めて読んだ時ほどは感動も衝撃

も感じていないのは明らかなのではあるが、自分の記憶力が弱いせい

なのもあるかもしれないが、最初に読んだ時に気付かなかった、もしくは

読み取れなかった事も今回は頭に入ってきて、2回目に読んでいるとは

思えなないくらい面白く感じているのは正直な感想である。

 

「ホモ・デウス

最初はあまり意味を考えなかったのであるが、これは

「人間が神になる」

という意味なのである。

平たく言えば「神にグレードアップする」というのが正しい表現かもしれない。

読み返し始めてまだ上巻の5分の1も読めていないのであるが、当初

気付けなかった面白い見解がある。

それは、人間は動物から見たらもう既に「神」のような存在なのである、

という見解。

 

確かに動物から見たら人間は全てを統治し、「神」自身より下等な存在である

自分達(動物)を管理する存在。

だから動物側から見たら「神」と認識されてもおかしくないと思う。

 

確かに、今人間は「頂点」にいて全てを管理する存在といえるだろう。

「神」となる存在はそれ以下の存在を管理するのである。

それを「神」として定義づけるのであれば、意外と「神」の存在は

身近になってくるように思われる。

 

でも著者のいう「ホモ・デウス」は現在の人間を指しているのではなくて

「神」となった人間を指すのである。

「神」となった人間と「神」以下の人間。

「神」となった人間が自身より下等の存在(人間を含む)を管理する世界。

それが、訪れるという予言。

そんなものを書いているように感じる。

 

この本を読んでいると「ヒトラーの予言」を思い出すのは自分だけ

であろうか。

多少の怖いもの見たさも混じりながら、一気に読み進めたいと思う。