suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

公平な観察者

昨日の日本経済新聞

難しい内容であったが、とても心に残る記事があった。

人は自分が信じたいものを信じるから、その同じ価値観の人と

結びつきやすく、そして価値観が異なる人とは分断してしまう。

理性を持って自分とは異なる価値観の人の陥っている不正義を観察

することが大切である。

言い回しは違うがそのようなことが書いてあった。

これで解決する、とかそういうことではなくて、まずは価値観が相違して

いる場合でも排除するのではなく、理性を持って観察する。

その人たち、その問題を、ただ観察する。

 

確かにその通りだと思った。

今、多様性が大きく言われているものの、それでも本当に実現されて

いるかといえばそうではなくて。

全然詳細を知らないので、勝手なことは言えないのだが、香港の問題、

ウイグルの問題、中国やロシアの問題・・・色々な問題が世界には山積み

されていて、そして加速度的に増大しているのではあるが、ほとんどの

人は自分には直接は関係が無いと考えていたり、自分の問題にかかりきり

だったり、そもそも関心が無かったり。。。

もちろん、全ての問題を真剣に自分事として考えて解決方法を探る、なんて

する必要はないのであるが、ひとまず何らかの問題がある時には

自分の私見や価値観は少し置いておいて、異なる価値観を持つ人達が

どのような事態に陥っているのか観察し、可能であればどうしてそのような

行動をとり、そのような価値観を持っているのか興味を持つことも

必要なのではないかと思う。

人間だから多様性が生まれるのだと思う。

人間だから色々な病気、障がい、性格、思考、指向、価値観があるのだ。

もし、何か誰かが正しいと決めた一つの正義以外が認められなくなったら、

そしてそれに対して誰も違和感を持たなくなったら、もう人間ではなくなる

ような気がする。

人間だから、色々な考え方がある。

それが当たり前なのだ。

そういう気持ちで、理性を持って様々な問題の陰にいるたくさんの異なる

価値観を観察すること、多様性を認めることは、これからも人が人間で

い続けるために必要なのではないかなと思った。