suzume blog

Pythonを勉強中です。日々雑多なことを書いています。

突然夢が叶ったら

先日、家族が取引先の人からシャインマスカット2房と

ピオーネ1房を頂いた。

自分はシャインマスカットが大好物であるが、高級品のため

なかなか手が出ず、たまに買っても1/3房のものである。

それを一日数粒づつ、とても有難くいただく。

それでもスーパーで見かけるたびに、すごくあこがれの眼差しで

見つめてしまう。

「いつか思う存分、食べてみたい!」

自分にとってはそんな代物だ。

それなのに、それを2房も。しかも同じく高級品のためなかなか

手が出ないピオーネまで。

食卓に並べてつい記念に写真まで撮ってしまった。

緑に輝く大粒のダイヤ、というと大げさではあるが、

それでもそのくらいの存在感だ。

家族に聞いたところ、全て我が家で食べてよいとのこと。

一粒、思わずつまんで食べてみたら、その一粒もとても大きい。

そしてものすごく甘い。果肉と果汁が良いバランスである。

そこで自分の脳内では「甘い!美味しい!幸せ!」というアラームが

鳴り響いた。(ような気がした。)

そして、でも自分の中で満足してしまったのを感じた。

とても大好きで、いつか思う存分食べてみたいと夢見ていたものの、

突然、自分の努力の範囲外であっけなく夢が叶ってしまうと

突然、あれほどまでに憧れていたシャインマスカットへの愛が

しぼんでいくのを感じた。

ちなみにピオーネも同じだった。

 

そこで子供のころゲームセンターの競馬ゲームで大当てしたこと

を思い出した。

なぜだか突然当たりだし、その当たった分でゲームをすると益々

当たる。

そして、それまで熱中していた気分が一気に冷めて行った。

なんだかつまらなくなったのだ。

それ以降もうそのゲームはしなくなってしまった。

 

人は突然夢が叶うと、それも想定していた以上に叶ってしまうと

もう興味を無くす生き物なのかもしれない。

いや、自分がそうなだけなのかもしれないが。

 

シャインマスカットもピオーネも美味しくいただいた。

相変わらず美味しいし好き、ではあるが以前のような憧れの存在

では無くなってしまったのが少し残念な気もする。