昨日は仕事納めということもあり、久しぶりにお酒を飲んだ。
完全に酔っぱらい、途中の記憶が無い。
でもお風呂あがりに髪を乾かしていた時に、なぜか新卒の頃を思い出した。
色々な事がすべて初めてで、目まぐるしい日々であったのにもかかわらず、
そのことだけは鮮明に記憶していたようだ。
20年超経って、突然ふと蘇ってきたのだ。
どんなタイミングかまでは忘れてしまったのだが、新卒で会社に入る前に
現場で働く先輩と話す機会があった。
色々な人がアドバイスをしてくれたのだが、正直その先輩の言葉以外は
全く心に刺さらずほとんど忘れてしまった。
唯一その先輩の言葉が印象的だった。
確かこんな言葉だったと思う。
「本当に迷った時は会社の常識ではなく世間の常識で考えること」
そんな事を伝えてくれた。
仕事上でその会社のマニュアル通りの対応をしたために、
裁判沙汰に巻き込まれてしまったという。
その先輩の新卒時代の話という。
その先輩が特にイレギュラーな事をしたわけではなく、
同じことをしても問題なく終わる事がほとんどである。
でも本当にまれに問題となる事がある。
会社がやれ、と言ったことでもやってはいけない事がある。
これまでも皆がその流れでやってきて問題も無く済んだのは
たまたま問題とならなかっただけなのだ。
だから、会社に入っても仕事で迷った時には、世間の常識と
外れていないかで判断すること。
そんなとても大切なことをまだ何も知らないピヨピヨの自分に
語ってくれたのだ。
自分は転職してしまったので、今その先輩がどうしているのか
消息は知らないのであるが、この20年超の社会人人生において
その先輩以上に大切なことを教えてくれた人はまだいない。